本店[服飾館5階A・Bフロア]毛糸・手芸材料

2020 21 Sep

アルパカレジェーロで、リバーシブル編みのふかふかマフラー!

いつもブログを見ていただきありがとうございます。新宿本店 毛糸手芸材料売場のシュガーです。
 
おおいさんのブログで紹介されたアルパカレジェーロ(詳細は、こちら)
このアルパカレジェーロでマフラー作りに挑戦し始めて3回目の冬を迎えようとしていますが、ついに完成したのでご報告します!
 
作ろうと思ったのはリバーシブル編みのマフラー
リバーシブル編みは、2色で作る模様が表と裏で反転して出てきます。両面使えてなかなかオシャレですが、編み地がちょっと厚目になるので重くなりがちなところが難点。
ところが、ふかふかで軽~いアルパカレジェーロだとリバーシブル編みでもとても軽く仕上がります。このマフラー、何と2玉、100gです!
 
 
 
期間限定(~10/10)で、サンプルの展示と材料お買い上げの方でご希望の方に編み図を差し上げます。よかったら、チャレンジしてみてください。
作り方の説明をいたします。難しいわけではないのですが、ちょと長いです。仕組みを理解していただいたほうが作るのも楽なので…
 
【説明】
リバーシブル編みは、表側も裏側も見た感じどちらも表側のように見えます。普通のメリヤス編みのような表と裏がありません。
なぜかというと一目ゴム編みだからです。一目ゴム編みの表目と表目の間の裏目は、へこんでいて表側からは見えず、裏側から見える面になります。リバーシブル編みは、2色の糸で模様を作りながらゴム編みしていくので普通のゴム編みのように横に引っ張ってもゴムのように伸びないので両面が表に見えます。
 
この事を頭に入れてもらって、次の説明です。リバーシブル編みは2色で模様を編んでいくのですが、表編みで編んだところが今編んでいる面の模様で、裏編みで編んでいる方が反対側の模様になります。一目ゴム編みで、今編んでいる面の模様と反対側の模様を一目ごと交互に編むことになります。
 
で、リバーシブル編みは、表側と裏側で模様が白黒反転します。ということは表目と裏目で1組(表側の一目の模様とそれに対応する裏側の一目)と考えたとき、表目を白で編んだ次の裏目は黒で編みます。表目を黒で編んだ時は次の裏目は白になります。
これが、リバーシブル編みの基本ルールです。このルールを前提に編み図も表側から見た表目の部分だけの編み図です。編み図がシンプルになり、模様も良くわかります。が、編み図の編み目の左に一目の裏目が隠れていることを忘れないようにしてください。
 
①作り目
一目ゴム編みの作り目の方が多少カッコ良いかもしれませんが、一般的な普通の作り目でも全然大丈夫です。1色で作り目を作りますが、作る目数は、編み図の目数の倍の目数です(隠れている裏目の分があるので)。
②2段目から
2段目から、2色の糸を使って模様を入れながら編んでいきます。2色の糸は、編まない方の糸も一緒についていきます。2色の糸がいつも一緒に行きながらその時に編む方の糸だけを編む感じです。
奇数段では、編み図の一目を編み図の指定の色で表目(表編み)で編んだら次の目は別な色で裏目(裏編み)で編みます。
偶数段では、表目は裏編み、裏目は表編みなので注意します。まず、編み図の一目を編み図の指定の色と反対の色で裏目(表編み)で編んだら次の目は編み図の色で表目(裏編み)で編みます。
③最後の止め
最終段まで編んだら1色の糸で右上二目一度しながら伏せ止めします。ここも、一目ゴム編み止めをした方が少しカッコ良いですが、これでも十分きれいです。
 
編んでいる段の模様は、表と裏が混在しているので模様が分かりません。何段か編んで模様が分かりますが、その時に模様が違っているのに気付いてもちょっと手遅れ。編んでいる時にチェックして、なるべく間違わないのが重要です!
①10目ごとに目数リングを入れておくと、編んでいる時にチェックしやすいです。
②1段編むごとに編み図をラインマーカーで塗りつぶして、どの段を編んでいるかわかるようにすると良いです。
③何段も下のところに編み間違い(模様が違う)のところを見つけても戻るのは大変なので眼をつぶるのが最後までくじけず編む秘訣。ちょっとしたアクセントだと思えばかわいいものです。一目ゴム編みなので、何段か戻すために編み地を棒針から外してしまうと棒針に戻すのが大変なのでやらない方が無難です。
私も何箇所も間違っていますが、全体的にはあまり目立ちません。おおらかな気持ちで編みましょう!
 
【ご注意・その他】
このリバーシブル編み、単純ですが編むのに時間がかかります。そもそも一目ゴム編みが時間がかかる上に2色使うのでちょっと時間がかかります。編んでいるうちに多少、効率も上がってきますが、根気が必要なことはご覚悟ください。
私は今年のコロナ禍、自宅時間が増えたのもあり完成させる事ができました。
100gの毛糸で、たっぷり時間を楽しめるのでコストパフォーマンスは最高(?)です。
 
このマフラーを編んでいる時に、通常は表と裏の模様が白黒反転になるリバーシブル編みが表と裏で模様を変える事ができる事に気付きました。
そんなわけで作った表と裏で模様が違うアルパカレジェーロのマフラーがこれです↓。
去年の夏の感動を想い出しながら作りました。
 
表と裏が違う模様で大きなものを作るのは大変ですが、コースター程度なら1日もあれば作れます。興味がある方は、こちらのブログも参考にどうぞ。
 
最後まで、お付き合いいただきありがとうございます!
静かな夜の時間がたっぷりの秋です。
皆様、ゆっくり至福の編物タイムをお楽しみください。