本店[服飾館4階A・Bフロア]服飾雑貨

2022 08 Jun

本革の縫い方

皆さんこんにちは!
新宿オカダヤ本店 服飾雑貨売場のばんだなです☆

今回は、レザークラフト初心者さん必見!
本革の基本的な縫い方をご紹介致します!!





「レザークラフトって興味あるけど、自分で革を縫うのは大変そう…」
という方に、挑戦するきっかけにして頂けると嬉しいです♪

手順を理解すれば、簡単な小物からスタートしてウォレットやバックまで縫う事が出来ちゃいます。

今回は、基本の縫い方である平縫いを紹介していきます!


〜道具の紹介〜


①縫い線付け

ステッチンググルーバー No.8416/税込¥1375
2312310607205

あらかじめ縫う場所を線でなぞり印を付けておく為の道具です。(目打ちと定規でも代用可)
写真のステッチンググルーバーのほか、ディバイダー、ネジ捻(ねじねん)などの道具もあります。


②ヒシ目打

4本ヒシ目打 No.8241/2mm幅/税込¥935
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縫い線を辿って縫い穴を開ける道具です。
刃数やステッチの幅の大きさでさまざまな種類があります。


③革用手縫針

手縫針 丸針・極細 No.8606/5本入り税込¥198
4531785052831

革用のものは先端が丸く糸が通しやすくなっています。
丸針、三角針など、針の形もさまざまです。


④糸

左から
麻手縫い糸 28141/0.51mm/col.17/10m巻税込¥715
4531785052558
手縫いロウビキ糸(細) No.8640/col.05/25m巻税込¥363
4531785045888
エスコード 麻手縫い糸/細30/3/col.生成/30m巻税込¥253
4971750324905

麻の糸やポリエステルの糸で、ロー引きされたものが適しています。
後から手縫用ワックスでロー引きするものもあります。



〜それではやってみましょう!〜


まずは革の準備から。

ステッチンググルーバーなどで、縫い線を付けます。




付けた線にヒシ目打で穴を開けます。
目打ちを当てて、棒の後ろからカナヅチ等で叩きます。



縫い穴が開きました。


次は針と糸の準備です。




縫う距離の約5倍の長さで糸を取り、端から10センチほどの箇所をねじって糸の寄りを少し緩めます。
そこに針を刺し、続けてそのすぐ近くにも同じように針を刺します。


2ヶ所に刺したあと、糸を針穴に通してから
短く出ている方の糸を針穴に向かって引き、そのまま針穴も抜けさせます。


ぎゅっと引いて、糸を固定したら針の準備はOKです。
同じく反対の糸の端にも針を通します。



いよいよ縫っていきます!

(縫い始めを返し縫いする場合は、端から3つ目くらいの穴から逆方向へスタートしてください。)

縫い進める向きは、「奥から手前へ向かって」が基本です。


縫い始めの穴に、糸を全体の長さの真ん中まで通します。(裏表それぞれから出る糸が、同じ長さの状態にします。)


ステッチを綺麗に仕上げるコツは、糸の重なりを意識して縫い進めることです。


画像のように、奥側の糸を次の縫い穴へ通して抜ききらずに少しループを残します。



手前側の糸を同じ穴へ通します。
この時、図のような糸の位置と重なり順になるようにします。

交差する際に、互いの糸を刺さないよう注意してください。

両側から糸を通し終えたら、革にシワが寄らない程度に一回一回ギュッと締めます。


この重なりを丁寧にこなしていくと、ステッチを綺麗に仕上げる事ができます。



最後に、縫い終わりです。


端まで縫い終えたら、返し縫いを2.3回して最後の穴へ通す直前に革用ボンドを付けます。

最後の穴へ両側から糸を通し終えたら、ギュッと締めて余分な糸を切り完成です。





重なりを意識して縫った場合としなかった場合のステッチの比較です。
方向が統一されて、直線状に綺麗な縫い目が出ていますね!


最初のうちは糸の交差が難しくステッチが凸凹しますが、味として楽しんでいくのもまた粋です…!

あらかじめ縫い穴が開けられているので、慣れると意外にサクサク縫い進められるのが楽しいポイントです☆
気付けば黙々と作業に没頭していたり…!?

平縫いができるようになるだけでも、色んな作品がつくれるようになります。





まずはちょっとしたキーホルダーからでも!
ぜひ、レザークラフトを楽しんでみてくださいね☆




新宿オカダヤ本店 服飾雑貨売場
TEL:03-3352-5411(大代表)