本店[服飾館5階A・Bフロア]毛糸・手芸材料

2020 29 Jan

超簡単!別鎖の作り目の作り方

いつもブログを見ていただきありがとうございます。新宿本店 毛糸手芸材料売場のシュガーです。

作り目をあとからほどく場合の作り目は、別な糸で鎖編みを編んで、その裏山を拾って作り目にします。別鎖の作り目とよばれる作り目です。鎖編みは簡単でも裏山を拾うのがなかなか面倒で、キライ!という方も多いと思います。
今回は、別鎖の作り目の超簡単な方法!をご紹介します。
なぜ簡単かというと、裏山を拾わずに棒針に直接目を乗せていくからです。


1.別鎖用の糸を用意する
まず、別鎖用の糸ですが、作り目の後に編む本番の糸(地糸)より細い使わない(余っている)夏糸かストレートヤーンであればどんなものでも大丈夫です。かなり細くても構いません。
編み出し用の専用の糸があれば、地糸が絡まず、別鎖をほどいた後も再利用できるのでお薦めです。

・編みだし糸 細/太/特太   各330円+税

2.カギ針に糸を付ける
作り目を作るカギ針の号数は、作り目を作る別糸の太さではなく、地糸か作り目を作る棒針に合わせて選びます。

まず、カギ針の上に糸を置きます。

カギ針を時計と反対回りに回してカギ針に糸を絡めます。

糸が交差するところを左手の指でつまみます。

カギ針に糸をかけて引き抜きます。

糸を軽く引っ張って少し引き締めて、できあがり!

3.最初のひと目を作る
カギ針の糸がかかっているところを棒針の上に乗せます。カギ針の糸の結び目の糸端側を左手の親指と中指で上下から押さえて、糸は、棒針の右側にくるようにします。
この時、棒針の端(写真に写っていない方)は、お腹に押し当てるようにすると安定してやりやすいです。

棒針の左側からカギ針で糸を引っかけて引き抜きます。

これで、棒針に糸がひと目かかって作り目ができました。鎖編みの裏山を拾って棒に乗せた状態と同じになっています。

4.必要な目数を作る
あとは、同じ要領で必要な目数を作っていきます。
糸は、左手を使って棒針の右側に回しておきます。

棒針の左側からカギ針で糸を引っかけて引き抜きます。


これを繰り返して必要な目数を作ります。
目数を数えるのは簡単です。棒に乗っている目を数えれば良いだけです。

5.必要な目数が作れたら
必要な目数が作れたら、糸を10cmぐらい残して切ります。カギ針を軽く上に引いて糸のわっかを大きくします。

そのわっかに糸を通すように引き抜いて軽く引き締めればデキアガリ!
既に裏山は拾われた状態!で棒針の上に作り目ができあがっています。

ちなみに、地糸でこの作り目をして、最後のわっかを引き抜かずに、そのわっかを棒針にかけて最後のひと目にすれば、後でほどかない普通の作り目になります。指でかける作り目だと糸が足りなくなったり、余り過ぎたり納得いかない!という方は、一度お試しあれ。

別鎖の作り目の良いところは、セーターなどの場合、ゴム編みを付けない状態の編み地を作れる事です。ゴム編みが無い状態で、きちんと寸法に合わせてピン打ちしてスチームアイロンをかけてから作り目をほどいてゴム編みを編んでいくとキレイに仕上がります。

別鎖の作り目で、セーターなどの大物に挑戦してみてはいかがですか?

皆様のご来店をお待ちしております。