グランツリー武蔵小杉店

2019 04 Aug

リバーシブル半幅帯の作り方



こんにちは!
武蔵小杉店の タマ です(=^ェ^=)


8月に入り、いよいよ本格的な夏が始まりましたね!

夏といえばお祭り!花火大会!

浴衣を着る機会もグンと増えます

今年は、一歩冒険して、オリジナルの半幅帯で浴衣を楽しんでみるのはいかがでしょうか(*'ω'*)

直線縫いだけで作ることができるので、特別な技術は必要ありません♪


それでは作っていきましょう!!





出来上がりサイズ15cm幅×350cm。
途中で接ぎ合わせあり。
作り帯タイプではありません


材料

表生地…12オンスデニム

裏生地…sousouの108cm幅生地"ほほえみ"

(接着芯は生地の厚みや好みに合わせて使用する。今回は厚手デニムで作るので、接着芯は使用していません。)

全て180cm用意




*帯の長さと幅について、接ぎ合わせ無しで作る場合については、ブログの最後で説明します!





下準備
表生地、裏生地を水通しして、地の目を整えておきます。
下準備を丁寧に行うことで、裁断をしやすくなり、出来上がりもピシッと決まります!

今回はデニム生地を使用するので、着用時の色落ちを最小限にするため、洗濯機で洗って、ガッツリ水通しをしちゃいました!



下準備が出来たら、裁断に入ります!




1.表生地と裏生地を17cm(帯幅15cm+縫い代2cm)×177cm(長さ175cm+縫い代2cm)に裁断する。それぞれ2枚ずつ。
17cm×177cmが4枚できました!


接着芯を貼る場合は、生地と同じサイズにカットし、表生地の裏面にアイロンで接着する。




2.表生地2枚を中表に合わせ、17cmの辺2ヶ所のうち、1ヶ所を縫い代1cmで縫い合わせる。17cm×177cmの布が、17cm×352cmの長〜い長方形になります。
裏生地も同様にして、繋ぎます。




3.縫い代をアイロンで割る。しっかり割っておくと縫いやすく、仕上がりが綺麗です♪





4.表生地と裏生地を中表に合わせる。返し口15cm程を残して、縫い代1cmでぐるりと1周縫う。
返し口は帯の真ん中あたりにすると、ひっくり返しやすいです。
縫いずれしないように、待ち針やクリップでこまめに留めましょう!





5.返し口に手を入れ、生地を表にひっくり返します。

角の部分は画像のように摘んで、ひっくり返し、目打ちで形を整えましょう!

左右の角を内側へ押し込んだら、そのまま返し口から表に引き出していく

目打ちで角を整える。角が綺麗に出ると、出来上がりのクオリティがグッと上がります!




6.このままだとシワシワなので、アイロンで形を整えます。






7.返し口を閉じます。

指が入らないくらいの縫い目であれば、粗くても大丈夫です。



完成です!!



半幅帯作りは、生地が長いだけで、作業工程数はとても少ないのです。



表生地をデニムにすることで、どんな浴衣にも似合う、カジュアルな半幅帯に仕上がりました!
前はシンプルなデニムですが、sousouの生地が、レトロな可愛らしさを後ろ姿にプラスしてくれます。
ちょっと渋い色の生地でも、帯にすると、雰囲気がガラリと変わるのが、面白いですね!

表裏で生地を変えた事により、1枚の帯で、2通りのコーディネートを楽しめます(*'▽'*)



今回はリバーシブルで使える帯にしましたが、表裏、同じ柄にしても、統一感がでて、とても可愛いですよ♪




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さて、冒頭に書きました帯の長さと幅、接ぎ合わせの有無について説明します。
こちらは、私の個人的な解釈によって説明しますので、参考程度にご覧ください。
なお今回は、中学生〜大人の方向けのサイズ説明です。


帯幅
半幅帯の帯幅は、15cm〜17cm辺りが多いように感じます。

●大きいリボンを作りたい、可愛く胸高に着たい
17cmくらいの太め幅。

●動きやすくスッキリと着たい方、身長が低めの方
15cmもしくは14cmなど細め幅。


あまり太いと結びづらく、細すぎても角帯のようになってしまいます。
ただ、厳密な帯幅はありませんので、バランスをみつつ、好みに合わせて作りましょう!



長さ
350cm〜400cm辺りが多いのかなと思います。こちらも長さの決まりはありません。

●文庫結び(蝶々結び)やシンプルなカルタ結びなどを好む方
350cm〜380cmくらいあれば大丈夫かと思います。

●変わり文庫結びや、お花を作るような華やかな帯結び等、いろんな結び方に対応したい
380cm〜400cmはあった方がいいのではと思います。

また、体型によって必要な帯の長さは変わってきますので、お手持ちの半幅帯の長さを参考に、使いやすい長さに変えて作ってみましょう!



接ぎ合わせの有無
今回は1ヶ所だけ接ぎ合わせをしました。

●接ぎ合わせをしないで作りたい場合。
作りたい帯の長さ+縫い代分を裁断できる長さの生地を用意しましょう。


●接ぎ合わせを増やして、生地の用尺を減らしたい場合
100cm長さを買って、4ヶ所接ぎ合わせたい等、接ぎ合わせを増やしすぎると、着たときに、接ぎ合わせ部分が見えてしまいます。
接ぎ合わせる生地の長さを調整すれば、出来るとは思いますが、個人的には、2ヶ所くらいに留めておくのが良いかなと思います。



浴衣、半幅帯はカジュアルな分類ですので、目安の数字はあっても、正しい数字はありません。

ざっくりとした説明ではありますが、なんとな〜く分かっていただけたら幸いです。



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長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*'▽'*)

ぜひ、オリジナル半幅帯で、浴衣をもっと楽しんでみてください♪



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武蔵小杉店  タマ
手芸歴  3年
制作時間  2時間半