ストレッチ生地の縫い方

 

伸びる生地の「伸び」を生かした作りにするためには「伸びに対応した糸」と「伸びに対応した縫い方」が必要です。

・糸選び

ミシン糸では「レジロン」「エッフェル」をニット用の糸としておすすめしています。

ごみのように「びよーん」と伸びるわけではありませんが、引っ張ってみるとやや伸縮を感じることができます。

 

服飾館6階Bフロアでお取り扱い
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一般的な伸びない糸を使用しても縫うことができますが、生地を伸ばした時に伸びについてくることができず、糸が切れてしまいます…！
インスタライブ動画内でも、思いっきり引っ張ってみたら切れました…

というわけで、糸は「ニット用」の「レジロン」や「エッフェル」がおすすめです。

 

次に「縫い方」は…というと？？
いろいろ試しに縫ってみましたのでレポートいたします。
生地はマシュマロ２wayトリコットを使用しています。

2wayストレッチ生地やニットなど伸びる生地の縫い合わせを得意としているのは「ロックミシン」！
端処理でも大活躍するミシンです。

縫ってみるとこんな感じです。

↓

■ロックミシン（2本針4本糸、キングスパン糸使用）

で、伸びについてくるのかというと…

【伸ばす前】

ぐいーんと良く伸びました。縫ってあることを感じないほど、生地本来の伸びを妨げていません。
ロックミシンは編むように縫っているので、糸にゆとりがあるのが特徴です。
そのため、伸びる生地との相性が良いです。

 

とはいえ、ニット作品を沢山作るのであればともかくいきなりロックミシンはハードルが高い、と思われるかもしれません。

 

 

■直線縫い（レジロン、シャッペスパン60番）
必ず使う「直線縫い」を試してみました。
どちらの糸でも針通り・糸通りは違和感なく縫うことが出来ています。

 

で、「伸び具合」はというと…

【シャッペスパン】

↓

まったく伸びないわけではなく少し伸びました！
ただ、生地の伸びに追いついておらず、突っ張る感じがします。
このあと引っ張りすぎて、糸が切れました…！
ニット用ではないミシン糸でも縫うことはできますが、伸びを生かす場合はあまりおすすめできません。
伸ばさない場合は大丈夫そうですね。

 

それでは、同じ条件の直線縫いで「レジロン糸」

↓

柔らかく伸びます。シャッペスパンより少し伸びた感じです。
割と思いっきり引っ張っても糸切れは起きませんでした。
 

■ジグザグ縫い（レジロン糸）
家庭用ミシンで端処理用に必ずついているジグザグ縫い。

↓

直線縫いより伸びが良かったです。
ジグザグなので、糸にゆとりがあり伸びについて来やすくなっているようです。

 

■三点ジグザグ縫い（レジロン糸）
家庭用ミシンで「ニット用の端処理」用としてついていることがある機能です。

↓

ジグザグ縫いも良く伸びましたが、よりスムーズに伸びる感じがします！
もしこちらの「三点ジグザグ縫い」機能がご自身のミシンについているようでしたら、ストレッチ生地の端処理におすすめです。

 

■伸縮縫い/伸縮直線縫い（レジロン糸）
家庭用ミシンで「伸縮する生地用」としてついていることが多いです。
もしこの設定ができるようでしたらこれが一番おすすめ！

↓

ぐいーんと伸びています！
ストレスを感じない伸び方でした。

雷マークのような細かな往復をしながら縫っています。

ジグザグ縫いのような振れ幅はほとんどないので、見た目は通常の「直線縫い」に近いのもうれしいポイント。

また、非常に薄いストレッチ生地の場合「ミシンの機構に嵌ってしまい送りがうまく進まない」ということも起きやすいです。

そんなときは、生地の下にハトロン紙などの薄い紙を引いて一緒に縫うと、生地の落ち込みを防ぐことが出来ます。
縫い終わった後はハトロン紙を破ればOK！
（※紙質や縫い目の形状によっては紙の繊維が残る場合があるので、試し縫いをしてからにした方が安心です）

 

快適なストレッチ生地ライフをお過ごしください♪

前記事：「【インスタライブまとめ】水着や衣装におすすめ！ストレッチ生地特集①」はこちらから！→★

 

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■使用生地
マシュマロ２WAYトリコット（100093）

ナイロンとポリウレタンの組み合わせなので、よりソフトで滑らかな伸びの生地です。
肌触りも柔らかく「マシュマロ」なさわり心地です♪
綺麗めのニュアンスカラーを中心に取り扱っています。
・1mあたり：税込2,200円
・生地幅：　約100cm巾
・色展開：17色（サンプル使用色：1012ジェイドグリーン）
・素材：　ナイロン80%、ポリウレタン20％
・取扱い：オカダヤ新宿アルタ5階